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日銀っていったい何?

 

日銀に関する本を読んでみた

 

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お金の勉強を続けていくと、自分の興味がどんどん派生して広がっていくのが面白いです。先日、セゾン投信のセミナーに参加したことがきっかけで、「日銀」とか「金融政策」について、もう少し知識を増やさないといけないなぁ、と感じました。そこで、物を増やさないポリシーを今回は特別に曲げて注文したのが、池上彰さん著の「日銀を知れば経済がわかる」です。

 
ポリシーを曲げてまで本を購入した理由は、一度では理解できないだろうから、何度も読み直せるように。そして、遠慮なく書き込んだり、メモをとったりできるように。今回は「本」ではなく、テキストブックを購入したつもりです。ぼろぼろになるまで活用します!
 
この本は2009年発行なので、少し情報が古いことは覚悟でした。(改訂版が出てました^^;)でも、池上さんが書いてるので、きっと経済音痴の私にもわかるだろうと。アマゾンでのレビューもとっても良かったのも、決め手でした。
 
狙いはばっちり!日銀とはなんぞ?という、基本的なところからしっかり学べました。日銀についてだけではなく、日本経済の仕組み、世界の経済の仕組みも学べます。お金の歴史もわかります!
 

 

恥ずかしながら日銀の役割については、つい最近まで「銀行の銀行でしょ?他に何か?」ぐらいの認識でした。恥ずかしい…。もちろん、日銀総裁の黒田さんがどうのこうの、とよくニュースになっているので、「何か偉い人がリーダーの偉い銀行っぽい」というのは気づいていましたが。^^;
 
でも、セミナーの中で、「日銀がインフレにするって言っているから、今後は必ずインフレになるだろう」というのを聞いて、「日銀ってすごい。日銀が言ったらそうなるんか。」と感心。そして、日銀の仕事に興味を持ったわけです。
 
ここからは、私のような経済無知のみなさんに、簡単に日銀の重要さをまとめてみます!
 
 

日銀の重要な仕事

 
日銀はお札を発行したり、国債を発行する、というような事務的な仕事もしています。「政府の銀行」とも「銀行の銀行」とも言われるので、まぁ銀行業務?事務的なところです。この辺は私的にはあまり興味をそそられず…。大事なお仕事ですけれどね^^;
 
日銀の根本的な役割は「物価を安定させること」だそうです。よくあるのが「日銀は景気を良くするのが仕事でしょ?」という誤解だそうです。確かに私も何も知らないなりに、ちょっとそう思っていたかも。いや、それは政府の仕事と思ってたかな。(←とにかく無知)
 
でも、実際は景気がよくなって、物価が上がりすぎると、金利を上げて景気がよくなりすぎるのにブレーキをかけたりするんですって。なるほど。物価が上がりすぎると、お金の価値が下がるし、インフレだし、よくないんでしょうね。あれ?じゃあ、バブルの時は日銀は何をしてたんだろう?
 
 

バブルについて初めて理解した

 
バブルのきっかけって、アメリカの貿易赤字からの不況だったんですね。もう全く知りませんでした。これ、普通のひとたちは知ってる知識なんでしょうか?私が無知すぎるだけなのかしら?心配になります。っていうか、今まで知らないことにも気づいていませんでした。怖っ。
 
アメリカの景気が悪くなると、世界経済にも影響をおよぼすので、いろんな国がみんなで協力してドル安になるようにしました。日本政府も大規模な円売りドル買いを実行しました。結果、円高が加速し、日本製品が海外で売れなくなり、日本は「円高不況」に陥りました。
 
不況になると、日銀は金利を下げます。金利を引き下げると、金融機関は企業にお金をたくさん貸し出すので、企業は設備投資をしたり、人材を確保したりして、事業が拡大されます。そうして景気が回復していきます。(←すごくシンプルな説明ですが)
 
円高不況の時も、そうして景気を回復させました。景気がよくなると、土地の売買も活発に行われるんですって。すると、どんどん地価は上がりますよね。そして、金利が低いもんだから、みんなどんどんお金を借りて土地を買います。地価がどんどん上がっていくもんだから、土地を持っている人は、気持ちが大きくなり、財布のひもが緩む。さらに、円高ということは、海外からの輸入商品が安くなり、みんな海外のブランド品をじゃんじゃん購入しました。バブルです!!
 
景気がよくなると、日銀は金利を上げて、景気の上昇にブレーキをかけなければなりません。その予定でした。でも、先にその動きを「そろそろドイツや日本は金利を上げてくるだろう」と読んだ投資家たちが、アメリカの株を売りに出してしまいます。日独が金利を上げるとアメリカの資本が日独に流れて、アメリカの株価がさがるだろうと予測したからです。
 
そんな投資家たちの予測からの行動がきっかけで、アメリカの株価が本当に暴落。これが1987年のブラックマンデー。なるほど…でしょ?
 
で、ドイツはさっさと金利を上げて、しっかり対応したのですが、日本はというと…。アメリカに遠慮してしまったんですって!ここで日本も金利を上げてしまうと、本当にアメリカからどんどん資本が流出して、アメリカの経済がえらいことになる、と。結果、自分の国の経済がえらいことになったんですね。
 
金利をなかなか上げなかったので、バブルはどんどん大きくなります。そして、退治できない程の大きなバブルに成長してしまうんです。
 
その後の歴史も、しっかりお勉強したので、またの機会に「経済無知」の仲間のみなさんとシェアしたいと思います。
 
 

日銀の組織や、データについても知った

 
日銀って、総裁しかテレビに出てこないので、いったいどのくらいの大きな組織なのかわかりませんよね。しかも、私は日銀の職員さんたちは公務員だと思っていました。だって国の経済を動かす程の、重要な役割を担ってるんですから。でも彼らは「みなし公務員」という立場なんですって。公務員とみなすけれど、公務員じゃない。なんじゃそれ。
 
でも、よくよく考えたら、日銀が国の機関だと、政治に左右されるからダメなんですよね。昔は左右されまくりだったようですが、現在は新しい法律のもとで独立性が守られているそうです。
 
日銀は景気の観察をするのも大事な仕事なので、その道のプロのひとが詳しいデータを集めて、分析して、発表しているんですって。全く知りませんでした。日銀短観とか、金融経済月報とか、さくらレポートというのがあるそうです。おもしろそう。今度、それらについても勉強してみようと思います。
 
 

まとめ

 
この本を読んで強く感じたのは、経済って本当に複雑で、おもしろい、ということです。例えば日本のバブル景気。今もず~っと、日本の景気が悪いのは、バブルの時からずっといろんなことが複雑に絡み合って、続いているからなんですね。
 
今後、景気は本当によくなるのかしら?こんなに日銀の秀才のみなさんが、いろいろ試して、努力しているのに、今のところさっぱりですよね。
 
今後の日本を知るためにも、もっと経済に目を向けて、勉強していこうと思います!