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お金に関する映画を観よう!

 

リーマンショックのことがわかった

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私は本を読むのも好きですが、映画を観るのも大好きです!最近は映画館にいく機会は減りましたが、Amazonプライムビデオや、Netflixで楽しんでいます。先日、まとまった時間がとれたので、ずっと見たかった「マネーショート」を観ました!

 
結論から言うと、映画館で観なかったのは正解。経済や金融の事に疎いと、ちょっと意味不明です。でも、Netflixで観ていたので、何度か早戻しして、途中でウィキペディア先生に助けてもらいながら、繰り返し観ることで理解できました。
 
この映画、めっちゃ面白いです!お金に興味がある人だったら、ぜったいおすすめ。アカデミー賞も取っているんですね。俳優陣も豪華です。実話に基づいているそう。「Based on a true story」という文字が表れるとドキドキします。実話ってドラマよりもドラマティックなことが多々ありますから。
 
「マネーショート」を観たおかげで、いまいちよくわからなかったリーマンショックの事がだいぶわかりました。それに加えて、経済、金融関係の知識がほんの少しだけ増えたかもしれません。
 

 

すべての始まりは、銀行がMBS(住宅ローン債権担保証券)という商品を作ったところにあります。この商品を作るまでの住宅ローンは30年固定金利がほとんどで、銀行の儲けも少なかった。そんなの銀行員にとっては「利益は小さいし、つまらない」というところからなんです。
 
今、日本の銀行は全く儲かっていませんよね。日本でも変な商品が作られないかと思うと怖い。
 
この”つまらない”住宅ローンをたくさんまとめて商品化したのがMBSです。まとめれば「リスクは少なく利回りが上がる」と。最初、私はなぜリスクが少ないのかわかりませんでしが、そのあとのセリフで理解しました。「住宅ローンを払わない人なんていない」と。日本語訳では「住宅ローンは安全だ」としか訳されていませんが、元のセリフを聞いて納得。ただただ常識として、「みんな住宅ローンは払うじゃん」ってことだったんですね。単純です。これが70年代後半のことです。
 
この物語の主人公のひとり、ドクター・バリーは、2001年にITバブルがはじけた時、ITの中心地だったサンノゼの住宅価格が上がったのが不自然だということに、いち早く気づきます。こんな小さな気づきが、リーマンショックで富を成すきっかけだったのです。ほとんどの人は、住宅市場はいつも安定していてリスクは少ないと考えていました。そんなことは常識だと。
 
ドクター・バリーは、そこから大量の資料を読み込んで、MBSの中身はものすごくハイリスクなサブプライムローンがほとんどだと見抜いてしまいます。サブプライムローンは変動金利制です。変動金利が履行されて、金利が跳ね上がると、みんながローンを払えなくなり、MBSの価値はなくなってしまいます。
 
ちなみにサブプライムローンは、お金が無くても、誰でも簡単に審査なしで借りることができる住宅ローンです。なぜこんなローンが成り立っていたかというと、アメリカは住宅神話みたいなものがあり、家の価値は下がらない、というより上がっていくと信じられていたんです。だから、例えば1000万円の家をローンを組んで購入する。しばらくして、やっぱりローンが払えないし、家を売らなければならなくなったとしましょう。でも、家の価値は購入時よりも上がっている。だからとりあえず残ったローンぐらいは返せる。と考えられていました。
 
これって、家の価値がぜったいどんどん上がっていくという前提に成り立ってますよね。
 
少し話を戻すと、MBSも最初からサブプライムローンがほとんどを占めていたわけではありません。最初はもっと堅実な商品でした。でも、MBSが飛ぶように売れて、MBSに組み込むローン債権が足りなくなってきたんです。でも、家を欲しい人も、売る家もたっぷりある。だからサブプライムローンという”やばい”ローンで債券を作って、引き続きMBSを売りまくれるようにしたんですって!!!
 
悪いこと考える人って、本当に頭がいいですよね。そして、この悪事に気が付いたのが、ドクター・バリーと、偶然のめぐり合わせでドクター・バリーが見つけた情報を得た数少ない登場人物たちだけなのです。MBSは65%が格付け会社がAAAをつけている債券です、というのが最初の売りだったんです。だから、まさか信頼のおけるMBSが下落するなんて思いもよらなかったのです。
 
後からわかるのですが、格付けのシステム自体も腐敗していたようです!何を信じればいいのか!
 
ドクター・バリーとその他の人物たちが富を築いたのは、MBS債券を空売りするという方法をとったからです。空売りって何?ですよね。株や債券は通常「安く買って高く売る」と儲けが出るわけですよね。空売りはその反対です。「高く売ってから安く買う」ことで利益を出す方法です。イメージ沸きにくいですよね。
 
例えば5月1日にA株を5000円で売るとします。空売りする時は証券会社に株を借りて空売りするそうです。そのA株が5月31日に1000円に値下がりしているところで買います。1000円で買った株を証券会社に返します。すると手元に差額の4000円が残ります。これが空売り。はぁ~、賢い!(本当はもっと複雑だと思います。語弊があったらごめんなさい)
 
そしてバリーたちが予想したとおり、住宅バブルははじけてしますのです。
 
ここまで理解できれば、あとは「マネーショート」をぜひぜひご覧ください。本当に面白いです。
 
 

リーマンショックは世界中に悲劇を生んだ

 
この映画は、随所にコミカルなセリフなどを織り交ぜてはいますが、基本はシリアスなドラマです。お金を儲けるだけの話ではなく、人々の苦悩などもうまく描かれています。
 
儲けた主人公たちでさえ、最後には笑っていない。すごく深いです。
 
結局は、誰かが大きく儲ける時は、誰かが大きく損をして苦しんでいるんですね。まともな人なら、他人を苦しめたと解った時点で、ずっと苦しみ続けるでしょう。
 
また、映画のラストに、それぞれの登場人物がその後どうしているか、説明が流れます。ドクター・バリーは現在、あるひとつのものに投資をしているそうです。それがまた興味深い。また時間を見つけて、彼の考え方など記事を読んで学びたいと思います。
 

まとめ

  
「マネーショート」を見て、私はやっぱり大きな賭けはぜったいに嫌だし、怖いなぁと思いました。そして、常識という概念の怖さも知りました。
 
あとは、バブルの怖さ。バブリーな時、人間はまともな感覚を失ってしまうのかもしれません。
 
少しずつ、堅実に、長い時間をかけてお金を育てていければ幸せだな、と改めて感じます。